浜松医科大学
内科学第三講座教授(循環器内科)
前川 裕一郎
浜松医科大学内科学第三講座は、循環器内科・血液内科・免疫リウマチ内科から構成されています。本講座は、初代教授 山﨑昇先生(循環器内科)、二代目教授 大野竜三先生(血液内科)、三代目教授 林 秀晴先生(循環器内科)による指導の下、静岡県、東海地域のみならず日本の循環器・血液・免疫リウマチ医療の進歩に貢献してまいりました。第四代教授として、前川 裕一郎(循環器内科)が平成29年4月より就任致しました。今後、静岡県のみならず東海地域および日本の循環器医療の進歩に貢献できるように教室員とともに努力していく所存です。
冠動脈疾患および不整脈疾患をはじめとした循環器の主要疾患の診療レベルの継続した向上を図るとともに高齢化社会の到来を迎え、必要性が急増している心不全診療の更なる充実を図ります。また、静岡県唯一の大学病院としてカテーテルによる医療をはじめとした高度先進医療の導入を図り、また難治性希少疾患の診療体制の構築を行い、あらゆる循環器疾患に対応可能で高度な医療を遅滞なく地域の方々に提供できるような診療体制の確立を図ってまいります。
基礎研究および臨床研究ともに将来の循環器診療に貢献できるような質の高い研究の実践を目指します。各グループの研究内容につきましては本ホームページの研究グループのページをご覧ください。
出来るだけ循環器診療を身近に感じてもらえるような科独自の取り組みを積極的に行っています。学生、研修医を対象としたハンズオンセミナーの開催、冠動脈造影、経皮的冠動脈形成術や不整脈に対するアブレーション治療においては、事前の治療適応や具体的な手技に関するカンファレンスに参加するだけではなく実際の手技に参加する機会を設けて、考える循環器診療の実践を学んでもらっています。また、スタッフによる少人数でのクルズスを通じて実習や研修で感じた疑問点を解決し、各個人の学習および診療レベルの向上を図っています。学会発表や症例報告を積極的に推奨しており、手技だけではなく学術的な面で日本の医療に貢献できるような人材育成を目指してまいります。静岡県は、他県と比して人口十万人当たりの医師数が少なく、静岡県の循環器医療を支える人材の育成は急務となっています。県の循環器医療の充実を図るうえで、本学の果たす役割は非常に大きいと考えられ、その期待に応えるべく教育の充実を図ってまいります。