卒業年
2017年
卒業大学
福島県立医科大学
初期研修先
聖隷浜松病院
①土地、②診療科、③自分の将来像、の3つを考慮しつつ、専門プログラムを選択する方が多いと思います。①については、私の実家が静岡市であり、親のサポートもしたいと考えたため、静岡県に軸足を置いて働こうと考えていました。②については、私は身近に心臓病を抱えた人がおり、学生のころから循環器内科に興味がありました。循環器内科は、カテーテル治療のダイナミックさはもちろん、診断や慢性期管理の内科的側面も魅力あり、非常にやりがいのある診療科であると思います。また、関連学会も診断から治療、基礎研究まで多岐に渡り、自分の興味やライフスタイルに合わせて進路を決める事ができるのではないかと考えました。③については、カテーテルインターベンションや重症心不全患者の診療に興味があります。市中病院での研修と最後まで迷いました。浜松医大では虚血・不整脈・画像の各領域の専門家がおり、留学を経験された経験豊富な先輩方が多いため、10年20年後の自分のキャリアを考えたときにプラスになるだろうと考えて浜松医科大学の循環器内科を選びました。実際、どのような複雑な症例であっても、各専門家の先生が適確なアドバイスをくださり、非常に勉強になりました。
自身のSubspecialty以外の科をローテートし、さまざまな症例を経験します。大学病院であるため、特定の疾患の入院が多い印象もなくはないですが、common diseaseもしっかり経験できます。(特定の疾患の特殊な治療は、common diseaseのしっかりとした治療の上に成り立つため、大学病院を受診される患者様の診療をしていると自然とcommon diseaseの治療も身についたように思います。)
循環器内科での研修は虚血班・不整脈班・画像班をローテートで勉強します。虚血・不整脈では各分野の診療の基礎を学びながら、カテーテル検査や治療、ペースメーカ植え込みなどを経験します。画像班では心臓CTやMRIの読影を週1例ずつ行い、上級医からフィードバックを頂きます。その他に、経食道心エコーや心肺運動負荷検査(CPET)に携わることもできます。日々の業務は、救急対応や他科コンサルトの窓口、心エコーやトレッドミル検査を当番で行います。当直業務もありますが、循環器内科に慣れるまでは免除されており、また実際の業務中にも複数の上級医によるサポート下で行うため、安心して従事する事ができました。忙しい事もありましたが、それ以上に日々新しい事を学ぶ楽しさがあり、循環器内科がこれから関わっていくのに決して飽きる事の無い分野である事を実感し、良いモチベーションを得る事ができました。
ご興味がある方は、病院見学にお越しいただき、現場の雰囲気や専攻医の働き方を体験して頂ければと思います。